PIスキャナーは情報セキュリティ対策における情報資産の持ち出し監視を実現する仮想アプライアンス製品です。
組織において重要とされる情報(ex. 個人情報等)をファイルを走査することにより検知し、外部に持ち出す前に 確認を促すことができます。
※ここでは個人情報を重要情報としていますが、組織のポリシーに応じて、外部持ち出しを抑制する情報の種別はチューニング可能です。

PIスキャナーの動作


PIスキャナーの使い方

サニタイザーを使ったことのある方ならば、PIスキャナーの使い方もすぐに理解できます。
外部に持ち出したいファイルをinputフォルダにドラッグ&ドロップすると、PIスキャナーがそのファイルを走査します。
疑わしい内容が含まれている場合には、holdフォルダにレポートファイルと共に一時保存されます。
承認権限を持つユーザはholdフォルダにあるファイルを確認の上、持ち出し承認処理を行うことで外部にファイルを持ち出すことができる仕組みです。


動作の様子

文書情報検知、画像情報検知を行う様子を動画でご覧ください。
動画ではファイルの送信者、承認者、受信者の役割を一人のユーザに割り当てています。通常は承認者権限を有する者だけがholdフォルダにアクセス可能です。

PIスキャナーの機能


文書情報検知

3つの検知手法を組み合わせて、情報資産の持ち出しを検知・監視することができます。

マグネットサーチ

文書作成時や文書取得時に、「機密性○」のようにセキュリティレベルを付加しておくことで、セグメント間でファイルを受け渡す際に、ふさわしいセキュリティレベルの文書なのかを検知することができます。
また、生徒や児童の名前についても、事前登録しておくことで検知が可能となります。

コーパスサーチ

日本語コーパス(言語データベース)を元に、文書中の単語を識別し、固有名詞や人名が含まれているかを検知することができます。
個人情報の持ち出しを検知するための機能です。

AIサーチ

あらかじめ、組織内の大量の文書を取り込み、機械学習することにより、文書の傾向を学習モデルとして保持します。
この学習モデルを元に未知の文書がどのセキュリティレベルに配置されるべきかを分類します。


画像情報検知

画像ファイル中に含まれる人物の顔を検知し、外部に持ち出す前に承認を促す機能です。
また、検知した人物の顔に対して画像処理を加えることにより、個人を識別できない状態にして持ち出すことができます。
※承認の時点で、「持ち出し拒否」「処理後の画像持ち出し」「元の画像持ち出し」を選ぶことができます。

サニタイザーとの併用


受け渡しの方向に応じた製品の適用

ファイル無害化アプライアンス「サニタイザー」と併用することで、外部からの取り込み時には無害化、外部への持ち出し時には情報検知と、最適なポリシーで運用ができます。